犬や猫を飼ってみた体験談をご用意しております

意外と長生き!アビシニアン

猫のアビシニアン

 

16年前に、とあるペットショップでアビシニアンの男の子に一目ぼれをしました。

飼うことを最初躊躇してしまいましたが、あまりの可愛さに即決して飼うことにしました。

 

アビシニアンを飼うのは初めてでした。

 

なんというか、全体の体の大きさに比べて顔の大きさがとても小さくて、そして目が大きくてアーモンド色の瞳の色がとても綺麗でした。

 

そしてなにより人に対して人懐っこいんです。

甘えん坊さんです。

 

そして、原種であるため、元気に長生きしてくれるのかな、いつまでもいつまでも一緒に仲良く暮らしていけたらいいな、とそんな思いで彼を飼い始めたんです。

 

アビシニアンの性格

 

アビシニアンの特性をネット上で検索して調べてみたところ、性格はひとなつっこくて甘えん坊、かしこくて飼い主に対してとても忠実。

 

マンション飼い猫としてもとても飼いやすい、などと説明書きがしてありました。

 

私は、そうはいってもきっと猫だから、壁やソファ、コード、フローリングの床などをバリバリに爪とぎでやられてしまうんだろうな、そんな不安な気持ちがありました。

 

でも、そんなことがあったとしても可愛いからいいや、存分に彼を自由に生活させてあげよう、そんなおおらかな気持ちで内心不安ながら、大きく構えていました。

 

私は彼を飼うまでに過去に他に2匹猫を飼っていたことがありますが、みんな壁やソファ、網戸をバリバリにしていたのです。

 

そして怒ったら爪で引っ掛かれてしまう、そんな過去の経験もあったから、ある程度の覚悟はしていたのです。

 

でも、彼は違いました。

 

彼は、基本的に、人間が嫌だと感じることを全くしない猫だったんです。

壁や網戸を爪とぎするところは、一度も見たことがありません。

 

いつも所定の爪とぎする場所(私が作った)でしか爪を出すことがありません。

そして、人間にかみついたり、引っかいたり、傷をつけたりすることが今まで一度もありませんでした。

 

きっと彼は、人が嫌がることがなんなのかを、もうすべて判っているんだと、そんな賢い子だったんです。

 



人間も動物も年を取ると病気にかかりやすくなる

 

もちろん彼は今も元気に生きています。

彼は今16歳の高齢猫です。

 

最近は寝ていることが多くなって足腰もなんだかおぼつかないことが多くなり、気軽にジャンプしてどこかに登る、なんてこともできなくなってしまいました。

 

少しずつ、介護のような?ことが始まっています。

 

そんな彼もじつは、昨年の夏に急に具合が悪くなってしまい、病院で診てもらったところ「慢性腎不全が」発症してしまっていました。

 

昔飼っていた猫たちも、最後は腎不全で亡くなっていたので、彼だけは腎不全にならないようにと、食べる餌には小さなころからとても配慮していました。

 

それでも年齢的にも、とうとうその時期がきてしまったようです。

そこで、近くの獣医さんのところで、毎週の点滴治療が始まりました。

 

人間でいうと、定期的に行う人工透析状態です。

 

始めは、彼にとっては訳が分からない「針」を背中に通され、5分ほど点滴の管から液が体内に入っていくという不思議なことが行われて、強烈な不安感から抵抗をしていました。

 

あれから1年経った今では毎週の儀式のように、仕方なくおとなしく点滴治療を受け入れてくれています。

 

もちろん、病院が大嫌いな彼なので、点滴治療が終わって、針が抜かれて終了したと同時に、自分が入って来たカゴバックへ自ら入り、帰る支度を自分でしてくれます。

 

毎日の投薬治療、毎週の点滴治療、水分補給と私の家族ぐるみで面倒をみています。

 

先日の血液検査結果では、まだまだ元気な状態、いわば「80代超えた元気なおじいちゃん」な感じになってくれているようです。

 



大好きな愛猫

 

病気になってから、彼のことがさらに一段と愛おしくなりました。

若いときの愛おしさとはまた違う、別の愛おしさが増してきたんです。

 

彼を守れるのは人間の私たちだけなんだ、絶対に元気に長生きさせてあげたい、最後の最後まで一生懸命愛情をこめて最後のときを絶対に幸せに迎えてあげたい、と強く思ってます。

 

だって、彼から学んだこと、楽しかったこと、仕事から帰った疲れた私を何度も癒してくれたこと、私が泣いてるときずっと傍にいてくれたこと、彼からもらった素晴らしいことが山ほどあるんです。

 

今度はそれを倍以上にして、彼に恩返ししてあげたいのです。

彼は絶対に幸せにならなければいけないんです。

 

幸せにしてあげなければいけない存在なんです。

今後はどんどん介護が厳しくなる状態になることでしょう。

 

でも、わたしたち家族はそんなことにめげません。

 

生き物を飼う、ということで一番大切なことがは、「最後の最後まで、人が責任をもってきちんと介護をして添い遂げること」、それだけです。

 

飼うって、そういうことなんです。

彼に教わったことはたくさんあるんです。

 

人間よりある意味すばらしい人格(猫各?)をもっていて、彼の人への配慮する気持ちや奥ゆかしい精神に本当に今でも尊敬をさせられています。

 

どうか長生きしてくれますように。