犬や猫を飼ってみた体験談をご用意しております

犬との暮らしで感じられる癒しと安らぎ

三頭目となる我が家の愛犬

 

小学校2年生に初めて飼い始めた犬が14才で亡くなり、社会人になる直前に飼い始めた二頭目の犬が16才で亡くなりました。

 

犬との別れは辛いものだと知りながらも、現在の我が家には、三頭目となる中型犬の雑種がいます。

 

犬が嫌いな人からは、エサの世話から散歩、シモの世話まで、さまざまな手間とお金がかかる犬をどうして飼うのと聞かれたこともあります。

 

確かに犬との生活には、お金や手間がかかります。

しかし、さまざまな精神的な癒しや魅力が感じられのも動物だと思います。

 

犬との生活での幸福感を知ってしまうと、愛犬を亡くした悲しみを知りながらも、犬を飼う機会に出会うとまたしても家族に迎えています。

 

現在の我が家にいる中型犬も、知り合いの家に複数生まれた子犬を譲り受けました。

 

今から15年前ほど前に体を壊して実家に戻り、病気の静養をしていた頃に飼い始めた雑種の子犬も、現在では体重11キロの中型の老齢犬となっています。

 

生後約2ヶ月半で我が家にやってきた子犬は、体重約3キロほどでした。

 

その後約14キロまで体重も増え活発な時期を過ごし、今では老齢犬特有の老化現象を伴いながらも懸命に生きています。

 

犬との暮らしで生活が劇的に変わる

 

犬を飼うことは、命を預かることであり、子犬を迎えた当時の私は、病院から退院して日常生活を送るためのリハビリをする毎日を送っていて、子犬がちょうど良い相棒となってくれました。

 

犬が家族となったことで、犬の朝食やさまざまな世話のために毎朝7時前には起床し、食事の時間やトイレの世話など、規則的な生活を送らざるを得なくなりました。

 

毎朝7時前になると、ヒューンという鼻を鳴らすような声をあげ、ゲージをあけるとしっぽをフリフリ擦り寄ってくる子犬の姿に目尻を下げながら、朝食のフードを準備することで1日が始まります。

 

この1日の始まりの習慣は、14年以上続いていて、我が家の犬の健康状態と共に、自分と家族の健康状態をはかる上でも大切な目安となっています。

 

また、犬を飼うことで家族との会話が豊かになり、散歩に近所へ出かけると知り合いはもちろん、これまでに話したことがない人たちとの交流が生まれ、新たな人間関係が犬によって広がり、適度な運動にもなりました。

 

犬が成長する過程では、夜鳴きや部屋の中のモノを噛んだり、玄関のサンダルをくわえて持って行ったりとさまざまなイタズラや、無駄吠え、甘噛みなどに対応する大変さもあります。

 

しかし、しつけやトレーニングを行なっていくうちに従順になる犬の姿を見ていると、大変さよりも大きな癒しをもらっていると感じられます。



たくさんの人から可愛がられている愛犬

 

少し離れた場所に暮らす甥っ子が誕生して一年が経過した頃に来た我が家の犬は、甥っ子にとっても弟のような存在となり、我が家を訪れるたびに、エサの準備や水の世話、散歩と甲斐甲斐しく世話を焼いています。

 

一緒に暮らしてはいない甥っ子家族にとっても、我が家の愛犬は特別な存在のようで、特に生まれ年が近い甥っ子にとっては、さまざまな影響を与えています。

 

小さな子供にとっては、普段は母親や父親から世話されている立場から、自分が世話をすることで得られる満足感を、犬を通して体感しているように感じられます。

 

甥っ子が成長するにつれて、犬だけではなく、周囲の人に対する思いやりや世話焼きの行動につながっていると思えます。

 

特に、人間よりも早く年をとる犬の状態は、12歳を超えると顕著に現れ、甥っ子が小学生を卒業するあたりから、我が家の愛犬の状態も老齢の動きをみせています。

 

その状態をみながら、甥っ子は自然と老いや「死」について考えるようになっていて、本や学校で教わる文字面での概念ではない命の大切さを学んでいるように感じられます。

 

 

犬との暮らし

 

祖父母と暮らす家族が多かった少し前の日本では、人の老いや死についても、子供にとっても身近なものであり、知識としてではなく体感する場面も多かったと言えます。

 

そういった人間が本来知っておく大切なことも、犬を飼うことで、子供達に犬が教えてくれているようにに感じる場面が多々あります。

 

犬との暮らしには、飼い主としての責任から、日常生活を規則的な生活を送るようになり、部屋や犬の行動範囲となる場所の清掃や整理整頓にも気をつけるようになり、家族や周囲の人たちとの円滑なコミュニケーションをはかるようにもなります。

 

飼い主だけが頼りの犬がみせる仕草やアイコンタクトには、なんとも言えない充足感を与えてくれ、日々の生活での寂しさやストレスも解消してくれるように感じられます。

 

群れの中で生活する本能を持つと言われる犬との暮らしでは、家族の中での自分の立ち位置を気にしながら、一緒に暮らす人間に無邪気にじゃれつき、愛想を振りまきます。

 

お金では得られない愛情や、人として大切にすべき感情を教えられているように思われます。

 

犬を飼うということは、犬の命を預かることで、飼い主には覚悟が必要ですが、子犬を家族として迎えた日の感情と積み重ねた日々の暮らしの中で、犬たちが教えてくれることが多々あります。