ボーダーコリーという犬種
私が犬を飼い始めたのは約10年程度前になります。
たまたま近所でボーダーコリーの夫婦に子供がたくさん生まれ、全部は飼いきれないので1匹引き取って欲しいと言われ、飼うことを決心しました。
ボーダーコリーは、イギリスの牧羊犬でかつ中型犬ということでしたが、赤ちゃんの状態を見た時、小さくて寝る時はひざの間に入るぐらいでした。
飼い始めた当初は、噛み癖があり家のあらゆる物を噛み倒しました。
酷いときはタンスやベッドまで噛んでいました。
しかし根気強くしつけをした結果、元々ボーダーコリーは知能が高いこともあり、お手やお座りなどの技からごはんの場所・時間散歩のコースなどすぐに覚えていきました。
それと同時に体も大きくなり体重は10kgを越え、私の膝の間には到底入れなくなるほど大きく成長しました。
知能と体は成長しましたが、中身は変わりませんでした。
性格はお転婆で人見知りというややこしいで性格です。
まずお転婆というのは、初めて来た場所であってもずんずん進んで行ってしまいます。
ペットとの旅行でもお転婆な性格が・・・!
今はペット同伴の観光地も増え、何度か出かける機会がありました。
海だろうと山だろうと森だろうとプールだろうと、おかまいなしに走っていきます。
友人のワンちゃんとご一緒して、海に行ったこともあります。
友人のワンちゃんは海に恐る恐る近づき、海水に触れると同時に驚いて、ダッシュでこちらに戻ってきました。
それに対して、ウチのお転婆ワンちゃんは何も言わずとも勝手に海にザブーンと飛び込み、気持ちよさそうに犬かきをしていました。
森にキャンプをしに行った際は、これまた友人のワンちゃんが不安そうに飼い主のお母さんの位置を確かめながら、一歩一歩慎重に歩いていました。
ウチのワンちゃんは、少々起伏のきつい急斜面の山道を駆け下り、太めの枝を加えて嬉しそうにしっぽを振りながら、崖下のキャンプ場でこちらを見上げて待っていました。
ウチのワンちゃんお転婆ぶりをまとめますと、楽しそうな場所や物があると、お構いなしに行ってしまうということにつきます。
ハトは平気なのに、犬はダメ?
次に人見知りに関してですが、どちらかというと人見知りならぬ犬見知りです。
散歩やドッグラン等で、他のワンちゃんと一緒になると犬見知りを起こします。
そうなると私の体の後ろに隠れ、相手が過ぎ去るのを待っています。
前述のお転婆の時とえらい違いです。
しかもこの時、十中八九相手のワンちゃんに吠えられます。
相手が小型犬でも、吠えられてビビっています。
しかし、ハトの群れには突っ込んでいきます。
これも遠い昔の牧羊犬としての本能が残っているのでしょうか。
さてこんな調子のウチのワンちゃんですが、唯一強気になれる相手がいます。
それは自分の体の大きさが同じくらいかそれ以下の大きさのヒト、つまり子どもです。
大体小学校低学年くらいまでの子どもを見かけると、一目散に駆け出して行って吠えます。
これは威嚇しているのではなく、遊んで欲しいという意思表示です。
ただ、相手の子どもにとっては大変怖く、下手をするとこれがトラウマになってしまいかねません。
なので、犬嫌いにさせてしまうことのないように、散歩では常に注意しないといけない状態です。
ワンちゃんの好きな時間
さてそんな子どもが大好きなウチのワンちゃんですが、大好きな時間帯があります。
それは朝の登校と夕方の下校の時間です。
家の前が通学路になっている我が家では、その時間帯になると嬉しそうに窓枠に器用に前足を引っ掛け、後ろ足2本でつま先立ちをしながら、窓から覗きこみます。
そして満足気に吠えます(笑)。
それまでどんなにグデーンと倒れこんでいても、とぐろを巻いて暇そうにしていても、子供たちの声を聴くとまるでルーティンワークのごとくダッシュで窓に向かいます。
この吠えることを可能にするまで血のにじむ努力?
を行ってきました。
小さいときは当然窓枠には届きません。
しかし毎日気になって仕方がなく必死にジャンプを繰り返し、子供たちの姿を一瞬だけ確認して吠えるということを繰り返していました。
しかし日々成長して、毎日毎日ジャンプと吠えることを繰り返すこと数年、体が大きくなってついに、窓枠に手が届くようになったのです(笑)。
それからというもの、子ども以外にも何か外を通る音がすると窓へ確認しに行きます。
その成果?もあって胴長になってしまいました。
他のボーダーコリーのワンちゃんと比較しても明らかに胴が長いです。
冬など寒い時期の寝る際に鼻を冷やさない様にするため、顔をしっぽに隠す様にとぐろを巻いて寝ています。
その際における背骨のぐにゃり具合と、少々いびつなとぐろ具合がとてもかわいいです。
すくすく成長してくれて本当にうれしいです。
そろそろ10年になりますが、相変わらず今日もいつもの時間になると、ルーティンワークの窓から外の確認を行っています。
その様子を見れる幸せを感じながら願わくば1日でも多く見ておきたいと願いながら日々を過ごしています。