2匹のやんちゃな猫たち
私の家ではペットショップで出会った、スコティッシュフォールドの雄と、家の前で傷だらけの状態で出会った日本猫の雌を飼っています。
猫を飼うのは初めてではないのですが、先代の猫がとても大人しかったようで、鳴き声を聞くことはほとんどありませんでした。
そのため、「猫は大人しい生き物だ」とばかり思っていました。
先代の猫が亡くなりしばらくして、ペットショップで安くなったスコティッシュフォールドを見て、何か通ずるものがあり飼うことを決めました。
二匹目なので「猫を飼うのは慣れている」と自信があったのですが、その自信は一緒に生活をし始めた初日に打ち砕かれました。
家の中を走る、走る、走る…。
カーテンに登り、カーテンをバリバリにした上に、カーテンレールに乗ってしまい降りれなくなり、みゃーみゃー沢山鳴いて助けて、また登って鳴いて助けてを繰り返し…。
「あれ、猫って大人しいんじゃなかったっけ」と戸惑いました。
ネットで調べてみると、子猫は好奇心旺盛でやんちゃな子が多いんだとか・・・。
先代の猫も子猫から飼っていましたが、子猫のやんちゃ具合が全く違いました。
カーテンはもちろん、カーテンレースは子猫のうちは安いものを使用したほうがいいと学びました。
またここなら届かないだろうと思っていても、机の上や本棚の上に大切なものを置いておくのはやめようと思いました。
猫はどんな手段でも登ってきます。
身体能力も高く、成長するにつれその能力もレベルアップしていくので、大切なものはすべて引き出しなどにしまっておくのがベターだと分かりました。
そんなやんちゃなスコティッシュフォールドですが、食欲も旺盛でみるみるうちに大きくなり、体重は増加の一途をたどっていきました。
かかりつけの獣医さんから「これ以上太らないように食事はグラムを量ってあげて」と言われたので、朝昼晩と食事を管理するようになりました。
相変わらず大きさは「大きめな子だね」と言われますが、一応肥満体型にはならずにいます。
傷だらけの子猫
このスコティッシュフォールドが三歳になり、段々と行動が落ち着いてきたころ、家の前で片目を怪我していた子猫を見つけました。
目が悲惨な状態になっており、とても「野良猫だね」と放置できるものではなく、すぐにかかりつけの獣医さんの所へ連れて行きました。
かなりの栄養失調でしたが、自分で食事をとれる力はあったので瞬く間に元気になりました。
しかし、怪我をしている片目は手術して取り出す他なく、およそ一歳になった頃に手術を受けることになりました。
現在は手術を無事に終え、片目を綺麗に閉じてすらっとした美人な日本猫に成長しています。
ただ、この日本猫も子猫の時はやんちゃでした。
怪我を気にする素振りはなく、スコティッシュフォールドが子猫だった時の様にカーテンはボロボロになり、家中走り回っていました。
家の柱を登った時は「猫って本当に木登りするんだ」とびっくりしました。
猫の変わった寝方
子猫時代は暴れん坊の二匹でしたが、最近は落ち着きを見せ、それぞれの驚きの特徴が出てきました。
スコティッシュフォールドは昼間もぐっすり寝ていますが、人間の私たちが夜寝るときも一緒に寝ます。
その際、人間と全く同じ枕で、頭を枕に乗せ仰向けになって寝ます。
自分は人間だと言わんばかりの寝方ですね。
最初は偶然だと思い、微笑ましく見ていましたがほぼ毎日なので、意図的に枕で寝ていると私は思っています。
人間と一緒に生活している猫は、人間のようなしぐさをすると、どこかで聞いたことがありますが、それが本当だったとは驚きでした。
お風呂にやってくる猫
日本猫は私がお風呂に入ろうとすると、どこからともなく走ってきて一緒に浴室へ入ってきます。
そして浴室の出窓部分に乗り、私が髪を洗ったりするのをまじまじと見てきます。
私が湯船に入りスマホなどをいじっていると、浴槽のふちに降りてきてお風呂のお湯を飲んだり、蛇口から出るお湯を前足で猫パンチしたりとお湯を楽しみ始めます。
たまに浴槽の半分だけお風呂の蓋をしながら入浴していると、その蓋の上でくつろぎ始め暖をとり始めたりもします。
これがほぼ毎日なので、もしかしてシャンプーしてほしいのかな?
と一度シャンプーを試みたのですが、自分が洗われるのは大嫌いらしく目を真ん丸にして逃げていきました。
最近は私一人で入浴することが少なく、子供も一緒にお風呂に入るのですがそれでも日本猫のルーティンは揺るがないようで、無理やりにでも一緒にお風呂へ入ってきます。
子供たちは出窓にいる日本猫を見て機嫌よくお風呂を済ましてくれるので、私としては大助かりなのです。
ですが日本猫としては、大好きなお湯を堪能できないので、少し不満そうにも見えます。
その表情がとても面白く愛らしく、本当に猫は可愛いと再確認させられます。
人の性格も十人十色といいますが、猫も一匹一匹性格も行動も何から何まで同じことはなく、毎日驚きと感動と癒しを貰っています。
どうかこれからも、我が家のアイドルとして二匹には元気に幸せに暮らしてもらいたいです。