猫3匹との生活で知ってしまったこと
我が家では猫を3匹飼っています。
最初は家族が保健所から大人の薄い茶色の猫、一郎を引き取って来ましたが、翌年から1年に1匹ずつ、生まれたての子を引き取って来ました。
2匹目は真っ黒で噛み癖のある次郎で、3匹目は白と黒で人の手をなめたり、何かあるとすぐ隠れてしまう三郎です。
猫は群れを作り、その中でボスができるとのこと。
つまりは猫たちも人間関係(?)があることは知っていましたが、実際複数の猫を飼うまで猫たちの関係性というのはピンと来ていませんでした。
なので今回は3匹の猫を飼うことで分かった猫たちの世知辛い世界を紹介します。
若い子に遠慮してしまう
猫たちの社会で大事なのはやはり力でしょう。
猫たちの力というのは、どうやって決まるかと言えばやはり若さだと思います。
これは次郎が我が家に来た時の話しなのですが、初めて我が家に来た子猫だったので、その動きのちょこまかとした素早さには驚かされました。
そのせいか、あるいは突然我が家にやってきた猫に驚いた一郎は、おっかなびっくりの様子です。
そして今まで一郎は、我々家族によく甘えていたのにその日以来、遠巻きに見るようになりました。
突然とても大人しくなったので家族はみな心配したのですが、どうしてもまだ小さい次郎のことが気になって、その子ばかりをかまいすぎたのかもしれません。
保健所から最初に来た方の猫を大事にするように、と言われていました。
なので、できるだけ一郎をかまったり、一郎のエサ皿に先にエサを入れるようにしたりしました。
だけれどもやはり一郎はすねたような態度で、遠巻きに見るような姿勢を中々崩しません。
もうその状態が普通になった頃に、ようやくまた我々の膝の上に進んで乗って来るようになったのですが、その時にはとてもほっとさせられました。
我慢の限界
一郎は次郎に対して遠慮がちで、たまにもみ合ったり追いかけっこをしたりしましたが、基本的に一郎は受け身で逃げ腰だったように思います。
しかしそんな彼もいい加減我慢の限界が来たようで、ある日突然今まで聞いたことがないような、とても怒ったような声を出して次郎を威嚇した時は驚きました。
次郎を殺してしまうのではないかというほどの迫力があり、これはいかんと私が間に入ったのですが、そのおかげかどうかは知りませんが、何事もなく終わってほっとします。
それから一郎と次郎の関係は変わったのかどうかはよく分かりませんが、時折仲良さそうに毛づくろいをしあったりするので悪くはないのでしょう。
屋根の支配者
我が家の猫たちは基本的に外に出さないのですが、一郎が元々野良なのでとても外に出たがります。
その様子がとても気の毒なので、せめて屋根の上くらいには自由に出れるようにしています。
しかし、そこも猫たちの関係性が及ぶところなのか、次郎が屋根の上に出るようになると、一郎はめっきり屋根に出たがらなくなり窓から外を眺めるだけになりました。
そして三郎が来ると今度は、屋根は三郎のテリトリーになったのか、三郎ばかりが屋根に出るようになります。
ここでもやはり、若く力のある猫が好きな場所を独占するということなのでしょう。
その三郎ですが、屋根の上からどうやったのかネズミをとってきて家の中で離し、口にくわえては離しを繰り返して遊び家族を騒然とさせました。
どうしたものか悩んだ結果、私はネズミをくわえた三郎ごと外に出してネズミを逃がさせたのですが、その時三郎が獲物が逃げたことに憤慨したのか暴れて驚きます。
それから蛾やカミキリ虫といった昆虫も捕まえていて、私以外の家族からは屋根に出すことはあまり好まれていないようです。
一緒にお外へ
我が家の猫は一郎が元々野良で外に出たがり、次郎、三郎は子猫の時から我が家で育てていたので外には出たがらない・・・はずでした。
きっかけは縁側の窓の鍵が開いていたことで、その窓を一郎が開けて外に逃げ出すと、他の子もそこから外に出てしまいます。
ある日窓を見たら次郎が、家の外で地面に自分の体をこすりつけていて驚きました。
その時はすぐ捕まってくれましたが、油断すると外に逃げ出して縁の下に逃げ込まれると中々捕まえづらくて大変です。
それからは次郎、三郎は一郎ほど外に出せとは要求して来ませんが、特に次郎が玄関の扉で物欲しそうに人間を見つめて外に出たそうにするようになるのでした。
あと屋根に出ている三郎が外に出ている人間を見ると、そこに行きたいと言うかのような切なそうに鳴くので、きっと外を自由に行きたいのではないかと思います。
誰と誰が仲良し?
猫たちにも相性があるのかどうか分かりませんが、我が家の3匹の猫を見ると、少ないせいかそれほど誰と誰が仲良しかなんてなさそうです。
猫たち3匹はそれぞれ一緒にいることが多く、特別誰と誰が仲悪いということはないでしょう。
でも次郎は三郎が気になるようで、よく跡を追っているように見えます。
それを家族は、弟が気になっていると微笑ましく見ていることが多々ありました。
ある日、次郎が私の部屋に来て訴えかけるように鳴くのでついていくと、別の部屋で三郎が閉じ込められていたことを発見しました。
動物が人間に助けを求める話しはたまに聞きますが、飼い猫にそうされたことはとても驚きの経験です。
粗相したのは誰?
これは猫の関係性には関係ないのですが、洗濯物を重ねておくと、なぜかそこにおしっこをしてしまうことがありました。
誰がしたのかは分かりません。
それ以来、洗濯物をきちんと箱や袋などに分けて片づけるようになったので、結果オーライです。
寒い日はみんな仲良し
真冬の猫たちのたまり場はこたつの中で、3匹ともそこで普段寝ていて、エサやトイレの時にそこからのそりと出て行きます。
真冬より少し暖かい寒い日は、誰かの部屋の敷きっぱなしの布団の上でくっついて眠るのでした。
その時の様子がとても可愛くてほっこりさせられるので、写真に撮って家族に送ってあげると喜ばれます。