犬や猫を飼ってみた体験談をご用意しております

人間嫌いのチワワと犬嫌いの私が仲良くなるまでと、その後について

犬好きの両親と、犬嫌いな私

 

高校生の頃に、動物嫌いだった私が帰宅をすると、ロングコートチワワが玄関にいました。

 

私が犬が好きではないと悟ったのか、チワワが小さい体にもかかわらず、私の姿を見て沢山吠えていたのを今でも覚えています。

 

両親に事情を聞いてみると、新しい新居で犬を飼いたいと、ずっと夫婦で思っていたそうです。

 

引っ越しを機会に、誰かに犬を譲ってくれないかと声を掛けたそうです。

 

偶然にも、父の知り合い経由で、ロングコートチワワを引き取ってくれる人を探していた飼い主と、連絡をすること出来ました。

 

そして、その日に受け取りに行っていたと知らされました。

事前の話も何も聞いていなかったので、事後報告にとてもびっくりです。

 

私自身は犬が嫌いなので、面倒を見るつもりも、自分からかかわるつもりも一切ありませんでした。

 

人間嫌いを克服することができる?

 

リビングでテレビを観ようものなら、私の側に来て直ぐに吠えます。

そのため、私の座る周辺には漫画雑誌でバリケードを設置して来ないようにしました。

 

我が家に来たばかりの頃の愛犬は、人が好きではないようで、母や父にも最初の内は吠えていました。

 

前の飼い主さんが殆ど躾もしていなかったらしく、人を見ると怯える事もありました。

 

両親が愛情を注ぎ、一か月が経過する頃には、両親だけには少しずつ心を開き始めました。

 

特に母にはよく懐き、洗濯物を干しに階段を上がっていく際にも階段を上がって着いて行く姿は、犬嫌いの私にも可愛らしく感じるようになりました。

 

とにかく母が根気よく構う時間を作っていました。

一緒に過ごす時間を作って、人間嫌いを克服したのではないかと思っています。

 

よく時間が解決すると言いますが、全くその通りだと高校生の私が当時感じた瞬間でもあります。

 

一緒にいる時間の中で、お互い信頼出来れば苦手も克服出来るんだと実感です。



犬嫌いも少しずつ克服できるもの

 

そう思えても、小さい子供の頃に猫に追い回された記憶大型犬に飛び付かれそうになった記憶はとても印象的でした。

 

動物が嫌いな私が克服するには、時間が掛かるだろうと思っていた矢先の事です。

 

修学旅行があり、3泊4日程自宅を留守にしました。

 

数日後、修学旅行から帰宅して玄関を開けると、チワワが私を待っていたという感じでお座りをして大人しく私の顔を見てきました。

 

いつもなら帰宅した私に吠えていたチワワが、私の姿を見ても一切吠えないので驚きました。

 

母に聞いてみると、私が修学旅行に行った後から、何度も玄関を覗きに行く姿があったそうです。

 

長期間留守にしていたため、私を心配していたのかどうかは分かりませんが、私の帰りを待っていてくれたという気持ちが嬉しかったです。

 

このチワワは、私が昔トラウマとなった動物とは違うと思えて、少しずつ触れる事も出来るようになりました。

 

愛犬の方も私を家族の一員と認めてくれたのか、その後は一切吠える事がなくなり、私の傍に寄り添って座ったりしてくれました。

 

愛犬だから仲良くなれる・・・他の犬はまだ難しい

 

人間嫌いのチワワ、犬嫌いの私。

一緒に暮らし始めて、1年後には仲良くなるまでに進展はしました。

 

しかし、お互いに他の人間、他の犬に対しては別です。

愛犬は来客があると、相手に噛み付く勢いで威嚇をします。

 

危険なので、必ず自宅に家族以外の人が訪問する際には、ケージの中に入れるようにしています。

 

私も同様で、友人の家や親戚の家に行く際に動物がいると、深くかかわらずに距離を作っています。

 

どうしても一度出来たトラウマは消せないようです。

 

それは愛犬も同じだったようで、我が家で飼っている間は、他の人に懐く事がありませんでした。

 

年齢を重ねていくと、少しずつ愛犬も温厚な性格にはなりました。

 

来客があると自分で進んでケージの中に入るか、別の部屋に行き顔を合わせないようにしていました。

 

私は人にも様々な性格があるように、犬にもそれぞれに性格があると考えています。

 

無理に人間嫌いを克服させるつもりはなく、自然の流れで良いんじゃないかと思えました。

 

犬にとって躾はとても必要な事かもしれませんが、人間と同じで出来る事と出来ない事があるはずです。

 



ペットを無責任な飼い方はしない

 

そんな時でした。

前の飼い主さんが、チワワを返して欲しいと連絡をしてきました。

 

事情を聞いてみると、飼い主さんにとって一番大事にしていたチワワを私達家族に譲ってくれたそうで、他の犬と交換出来ないかと持ち掛けてきたのです。

 

最初にこの話を聞いた時は、とても腹が立ちました。

 

事情があったのかは知れませんが、大事な犬を譲っておき、返して欲しいと連絡してくるだけではなく、別の犬との交換を条件に持ち出して来た事に疑問が浮かびました。

 

更に話を追求してみると、犬のお世話をきちんとはしていないそうで、物扱いをしていたようでした。

 

人間嫌いになった原因が元の飼い主だと分かり、愛犬のためにも交換条件には頷けないと返答しました。

 

犬にとって人間嫌いになるのは、やはり環境が大きく影響をします。

犬はペットですが、生き物で、家族です。

 

生きている限りは、飼い主である私達が最後まで面倒を見る必要があります。

軽い気持ちで飼う事は出来ません。

 

きちんと愛情を注いで、日々の変化を気を付けていく責任があると、認識するキッカケになりました。