犬や猫を飼ってみた体験談をご用意しております

捨てられていた犬と猫・・・そしてオオカミ化した愛犬

捨てられていた犬と猫

 

はじめまして、関西出身の50代男性です。

今から20年程前、犬と猫を飼っていました。

 

その他にも色々飼っていましたが、今回は愛犬と愛猫について執筆したいと思います。

 

犬は雑種です。

2匹いますが、どちらも雑種です。

 

身内が、大学構内で箱に入れ捨てられていたところを、学校の許可をもらい貰ってきました。

 

最初は2匹とも小さかったのですが、ミルクや残飯1日2食与えると、瞬く間に大きくなりました。

 

そして猫ですが、こちらも箱に入れて交番前に捨てられていたのを、身内がもらってきて飼育しました。

 

小さい子猫ですが、ミルクを与えるとすぐに標準近く迄成長しましたね。

 

飼い主の不注意で犬が脱走することもある

 

犬は近くを散歩させたりして、健康には気をつけていました。

もちろん予防接種もしていました。

 

猫も同じですが放し飼いです。

 

そして、成長した犬と猫は、毎日仲良く過ごしていました。

そんなある日、愛犬の1匹が散歩途中に身内の隙間を見て脱走してしまったのです。

 

もちろん首輪はつけていましたが、その後どこに行ったか分からなくなりました。

あたり一面を捜索しましたが結局は見つからず、警察も引き上げていきました。

 

自宅の庭には残ったもう1匹の愛犬が、逃げて行ったもう1匹の愛犬の小屋を悲しげに見つめていました。

 

猫は自由奔放に駆け回っていましたね。

 



野生化した愛犬

 

そんな中、ある日、身内の一人が学校近くの森の中をうろつく犬らしき影を目撃したのです。

 

恐る恐る近づいていくと、何とそれは約1年近く前に脱走していった我が愛犬ではないですか!

 

発見した身内が、愛犬の名前を呼ぶと変わり果てて容姿も野生化した我が愛犬は身内のもとに寄ってきたと言います。

 

そして、愛犬と共に帰宅した時は、喜ぶどころか変わり果てて野生化した愛犬を警戒していましたね。

 

何と、1年ぶりに帰ってきた愛犬は、体毛もかなり伸びており、まるでオオカミのように遠吠えするではないですか。

 

となりの小屋のもう1匹の愛犬も警戒して小屋から出てきません。

 

帰ってきた愛犬が犬らしく戻るまで・・・

 

脱走している間、犬は森の中で小さな穀物や木の実、小川の新鮮な水を飲み生きながらえていたのでしょう。

 

その間、人目に触れることもなく、じっとしていたのだと思います。

 

しばらくは近寄りにくかったですが、やはり身内には愛犬らしく忠実で危害は加えなかったのです。

 

犬の本性は大したものだと思いました。

野生化してから元の状態に戻るまで、約1年はかかったでしょうか。

 

自然と元に戻りました。

 

それからは、愛犬も愛猫も同じ時期に育てて成長していったので、同じように年を取り1匹ずつ去っていきました。



20年経った今でも忘れられない思い出

 

あれから、20年経ちました。

その間、身内も私も動物を飼わなくなりました。

 

別に嫌気がさしたり、落ち込んだりという理由ではありません。

 

十数年一緒に暮らした家族の一員であった、愛犬や愛猫と暮らしたことが忘れられないのです。

 

愛犬が去った数年間は、2匹の犬小屋も、愛猫がいつも寝ていた毛糸の座布団も、当分の間そのまましていました。

 

それも時間とともに撤去しましたが・・・。

時間が経つごとに、いなくなったペット達を懐かしく思えるようになりました。

 

 

今振り返っても、当時の愛犬や愛猫は何時までも私の心の奥底で生きているかのような感じに思います。

 

現在時折、動物の多い公園に行くこともあります。

 

新しい動物を飼う気にはまだなれませんが、いずれまたペットを飼える日が来ればいいなぁ、と思います。