愛犬パグとの生活の日々
以前実家暮らしの頃に、小型犬のパグ(雌、名前はキョン)を飼っていた事があります。
人見知りだけど内弁慶という子で、なかなかお世話が大変でした。
その時の苦労話をお伝えしますね。
愛犬は食には貪欲
キョンといえば、食への拘りが凄かったですね。
一応人間の食べる物と、キョンの食べる物が別だという事は理解していました。
私達が食事をしたり、お菓子を食べてると物欲しそうにはするものの、強奪とかはしなかったです。
しかしその代わり、一度あげたものは食べていいものだ!
と認識し、絶対忘れませんでした。
今でもよく覚えてるのがお正月です。
せっかくのお正月だし~と、一度お雑煮で作った雑炊を、少しだけあげた事があったんです(餅は抜いてます)。
その一年後の正月に母がお雑煮を作ってると、この匂いの食べ物はもらえるものだ!
とキョンは理解していて、母の元からまったく離れませんでした。
いくら少量とはいえ、人間の食べる物はあげるべきではなかったな~と反省しました。
今回はあげるつもりなんてなかったんですけどね。
でもずっと母の足元で待機してましたし、あげないと室内を走り回って暴れたり、イヤガラセでリビングに粗相をしたりするんです。
くれるものをもらえない!
という不満を訴えるかのように。
結局こっちが根負けして、キョンにあげました。
毎年お正月になる度、お雑煮を作る母の足元でキョンは待機してました。
365日ぶりだというのに覚えてるんだな~
とその食の貪欲ぶりに感心したものです。
愛犬はイヤガラセをマスターした
次に覚えているのが、嫌がらせの粗相ですね。
お雑煮の件でも少し触れましたが、キョンは不満を感じると粗相をするんです。
まあこれは、力関係を認識させるのを失敗したのが原因でもあるんですけどね。
私も両親もキョンを甘やかしていたので、キョンは家で一番偉いのは自分だ!
という上下関係だと認識していたんです。
そして私達とバッティグした際、譲られるのが当然だと思ってました。
例えばソファーに私が座っていたとしましょう。
ソファーぐらいの高さならギリギリ登ってこれるので、キョンもソファーに来ます。
スペース的には私もキョンも十分座れるですが、キョンはソファーのど真ん中に座りたいんです。
それには私が邪魔。
ということで、グゥゥゥ~とうなり声をあげて威嚇してきます。
そう、そこは私の場所だからさっさとどきなさい!
という感じで。
私は成人男性ですし、キョンは小型犬です。
まともにやり合えば私が勝ちます。
けどキョンの言うことを聞かないと、拗ねてイヤガラセで粗相をするんですよね。
思えば一番最初に粗相をされた時、過剰に反応したのがダメでした。
粗相をすれば、何でも罷り通るって覚えちゃったんです。
それ以来、不満度が一定ラインを超えると粗相をします。
私達に言うことを聞かせるようになってしまいました。
散歩も一苦労
甘やかしたことで色々な弊害を生みましたが、中でも一番大変だったのは散歩ですね。
飼った当初に散歩へ連れていこうとしたら、キョンは外が怖いみたいで、即効自宅へ逃げるように戻ってしまいました。
これが数回続いたので、散歩について考えました。
結果小型犬パグを、無理に散歩を連れていく事もないか~と判断しちゃったんです。
2年程散歩には連れていきませんでした。
結果的にこれが悪かったんですよね。
散歩をすることで他の犬と触れ合ったりし、社交的になっていくのが犬です。
しかし外へ出さない事で、私達以外の人間や犬を極度に恐れるような、人見知り犬になってしまったんです。
これが内弁慶になった原因でしょうね。
慣れ親しんだ私達にはギャンギャン吼えます。
しかし、見知らぬ人間(親戚・友人・近隣住民等)が来たら、ケージに篭ってシュンとなってるんです。
見知らぬ人間が滞在してる間は、一切吼えたりせず気配を押し殺しているんです。
そして見知らぬ人間が帰ったら、その瞬間玄関ドアまで走っていてギャンギャンと吼えるんです。
とまあこういう人見知り犬だったんですが、自宅をリフォームする際に散歩に連れていったんです。
見知らぬ人間(業者)が来て、リフォームをする(工事音が喧しい)という状況でした。
自宅のケージ内から出して、リフレッシュ出来たらな~と思って外へ出しました。
その時に私が、お散歩お散歩と言って連れ出したんでよね。
これが悪かった。
散歩に反応するほどの、散歩好きに!
自分にとって都合の良いことは、1年経過しても忘れないキョンです。
(お雑煮も忘れませんでしたし)
散歩=楽しい!と覚えてしまい、散歩というワードに反応するようになりました。
ちゃんとした「散歩」というワードに反応するなら、散歩を口にした私達が悪いのかもしれません。
でも「お母さんポニーテールにしたんだ?」「従妹の○○さん、ポメ飼い出したそうよ」なんて感じの、「さん+ぽ」にも反応してくれるんです。
一度散歩というワードを耳にしたキョンは、散歩に連れていってくれるのか!と大喜び。
ここで連れていかないと、不満に感じたキョンは、粗相等をしてイヤガラセをしてくるんですよね。
良くて吼えまくり、悪くて粗相って感じです。
結局こちらが根負けして散歩に連れていくんですが、これまた大変です。
何しろキョンは小型犬です。
しかも散歩経験が殆ど無しの、運動不足状態です。
大体キョンが移動出来る範囲は500mぐらいです。
帰り道を考慮すると、キョンの移動出来る範囲は250mぐらいが限界なんです。
でもキョンに帰りの体力を計算する頭はありません。
250m通過ぐらいで引き返そうとするも、当然キョンは認めずそのまま突っ走ります。
そして途中で動けなくなり、私が抱いて帰ってくることに・・・。
冬はまだしも夏場に犬を抱いて歩くとか、大変でした。
暖房器具を抱いて歩いてるようなものですから、夏場なら夕方でも大変でした。
人見知りはやはり治らない
そしてキョンを抱いてる時、他の犬に遭遇したらもっと大変なことになります。
一応散歩をマスターしたものの、人見知りはまったく治ってません。
気配を押し殺してジーっとしてるのですが、たまに他の犬が大型犬だったりするとプレッシャーも相当なんでしょう。
耐え切れずに私の胸元で粗相をされたこともあります。
まあ私達の躾け方が悪かったんでしょうけど、パグを飼ってた時は散歩に連れていくのが恐怖でした。