引き取ったチワワが臭い!?
我が家では、13歳のチワワを飼っていました。
私が犬のテーマパークで飼育員として働いていた時に縁があり、6歳で里親として引き取りました。
人馴れしたとても良い子で、手間もあまりかからずに大人しい子でしたが、唯一口周りを触られることを非常に嫌がりました。
それに加えて口臭もとても酷いんです。
例えるならば、魚くさいといいますか、とにかく生臭さかったです。
テーマパークでは300頭近い犬を飼育していたため、歯磨きなどの手入れが、充分にできていなかったという背景もあるのでしょう。
一度動物病院で診察してもらうことにしました。
診察の結果は、ひどい歯周病になっているとのことでした。
歯ぐきが炎症して痛いため、口周りを触られるのを嫌がっていたようです。
顔を触られるのが嫌ならば慣れる所から始めよう!
動物病院での治療と投薬により、炎症は落ち着いて、麻酔をかけて歯石も除去してもらいました。
ただ、このままではまた歯周病を繰り返してしまうと思い、口内のケアを定期的に行うことにしました。
しかし、口周りを触られることは、依然として嫌がります。
噛みつきはしないもの、歯ブラシを見せようものなら、ゲージから震えて出てこなくなってしまう有様です。
とりあえず、顔を触ることを嫌がらないようにすることから始めました。
まずは顔を触る=怖いことではないということを印象づけるために、名前を呼んで、頭を撫でて、愛犬を落ち着かせました。
撫でられることはとても好きな子でしたので、気持ちよさそうにリラックスしていました。
そして愛犬の様子を観察しながら、顔周りを一瞬触ります。
まだ顔周りなので、愛犬もよくわからずにじっとしていました。
一瞬でも触れたら、ほめておやつをあげました。
こうして、一週間ぐらいかけて顔周りをさわる=良いことと印象付けました。
盛大に、大袈裟なぐらい褒めることがポイントです。
2週間ぐらいかけて、徐々に口周りを触るようにしていきました。
口周りから口内、歯ぐき、歯、舌とどこを触っても大丈夫なようにしました。
触っている間は盛大に褒めて、終わったらおやつを与えることを繰り返します。
その結果、3週間後ぐらいには、ついに口内を見ても嫌がらなくなりました。
犬の口内ケアとして歯磨きをしよう!
次のステップは、犬用の液体歯磨きを使いました。
チューブタイプで、直接歯に塗る歯磨き用品です。
指に適量とって歯に塗りました。
そして徐々にガーゼに液体歯磨きを塗り、歯磨きをできるようになりました。
注意したのは、チワワの口は小さいので、押さえつけてしまうとアゴが外れてしまう危険もあります。
ですので、愛犬の機嫌の良い時に行い、決して無理はしないようにしました。
口臭がキツイ時はエサを見直そう!
また、キツイ口臭対策としてエサを見直しました。
どうもうちの子の場合、穀物類・肉が多いドッグフードを与えると、口臭がキツくなる傾向にあるようでした。
主原料がフィッシュの、なるべく添加物や防腐剤を使用していないドッグフードを与えました。
さらには、ガムは食べ過ぎるとお腹を壊してしまうので、ペット用の乾燥蹄をハンマーで小さくして与えていました。
味が気に入ったのか、与えると喜んでずっとかじっていました。
唾液をある程度分泌させることも、口内環境を整えるためには大切です。
また、人間の食べ物を与えないようにも徹底しました。
小さな瞳で見つめられるとどうしても、ついついあげたくなってしまうのですが、人の食べ物には多く糖類が含まれているので、虫歯になりやすいと思いました。
どうしても欲しがる時には、蹄を与えてカミカミしてもらいました。
茹でたキャベツなどの野菜を、ドッグフードのトッピングとして与えたこともありました。
その効果かはわかりませんが、野菜をトッピングしてから毛艶もよくなり、体の免疫力アップした気がします。
そのおかげか歯も強くなり、汚れにくくなった印象を受けました。
愛犬の健康&臭い対策として
栄養バランスの取れた食事と適度な運動は、健康な身体づくりには欠かせません。
健康な身体を維持することは口内の問題だけではなく、さまざまな病気の予防にもつながると思います。
我が家では、上記で紹介したように、野菜を与え始めたことで愛犬の身体の調子が整ったようです。
また、スキンシップも大事な飼い主の役割なんだな、と痛感しました。
歯周病を治療するまでは、口周りを嫌がることから、積極的に触ることはしませんでした。
結果、歯周病は悪化してしまい、愛犬に辛い思いをさせてしまいました。
嫌がられてもその理由を探る努力をするべきだったと反省しました。
もちろん、噛まれてしまう可能性があり、場合には無理やりするべきではありません。
専門家に相談することが大切だと思います。
現在は、身体中どこを触っても、嫌がることはありません。
大人しく見せてくれるため、日常のスキンシップで健康チェックをすることができます。
そうして日常的に愛犬の身体を観察することで、病気の早期発見もできます。
我が家の愛犬の場合には6歳で里親として引き取ったため、身体中どこを触っても嫌がらないようにするまでに、苦労しました。
子犬からお迎えする方は、遊びの一環として身体中を触ることに慣らせておくと、診察やトリミングなど、あらゆる場面でスムーズにいくのでおススメです。