拾ってきた子猫は「警戒心剥き出し」で可愛くないやつだった
ある日突然、母が知り合いの車屋さんから、捨て猫を貰ってきました。
生後一ヶ月満たない小さな子猫でした。
サイズにして、おおよそ手の平サイズです。
可愛いなぁと思いながらも、若干迷惑だなぁとも思ってしまいました。
自分の会社にもよく子猫が捨てられており、そのどれもが小汚く、怪我をしているか障害を抱えているかでした。
しかしその子猫はとても綺麗で、顔も可愛らしく、とても捨てられるような子猫には見えませんでした。
「ニャー、ニャー」と元気よく鳴いており、弱っている様子は微塵もありませんでした。
しかし警戒心がとても強く、とても懐く様子もありませんでした。
すると母が「貰い手がいないので家で飼ってほしい」と言い始めたのです。
最初の答えはもちろん「ノー」でした。
犬なら家で飼った経験があるものの、猫は全く飼った経験がありませんでした。
それに犬と違い、人見知りで自由気ままなイメージがありました。
躾も大変そうだし、飼うのには相当苦労するイメージ・・・。
「可愛げもないし、嫌だなぁ」
「誰か飼ってあげれる人いないかなぁ」
と思い、私は早速SNSで飼ってくれる人を探しました。
そして里親が見つかる間は、実家は犬が3匹いるので置けないとのことだったので、仕方なく家で飼うことにしました。
猫の飼い方すら知らない不安だらけの同居生活
こうして始まった私と子猫ちゃんとの生活。
私は不安で仕方がありませんでした。
最初は餌やりからやってみました。
犬を飼った経験しかない私は、猫の餌やりの方法すら知りませんでした。
というかそもそも、「猫って何食べるんだ?」という具合のレベルです。
しかし、お腹が空いてる様子の子猫ちゃん。
「ニャー!、ニャー!」と鳴いており、これはいち早く餌を与えなければ・・・。
そこで近所のコンビニに駆け寄り、猫の餌を探し回りました。
最近のコンビニってすごい便利なんですね!
普通に缶詰が置いてありました。
缶詰を買ってきて、いよいよ猫の餌やりです。
食欲旺盛な猫と初めての餌やり
あらかじめ用意して置いた小皿に、少量置いて与えることにしました。
するとまぁ、食い付き具合がすごいこと( ̄∇ ̄)
びっくりしましたね。
子猫が一瞬、餌を捉えたチーターに見えました。
こうして餌を与え続けると、だんだん顔を見て鳴くようになってきました。
そして私が歩くと、その後ろをよちよち付いてきては、
「ニャー、ニャー」と鳴くのです。
その瞬間、「あ、ちょっと可愛いかも」と、思えるようになっていました。
犬と違ってなき声も小さいので、どことなく愛嬌を感じたのかもしれません笑
犬よりも猫のトイレの躾のほうが案外とても簡単
そして次にトイレの躾です。
犬の場合、専用のマットを敷き、その上にさせるか、もしくは散歩時にさせるのが普通ですね。
猫の場合も一緒だろうと思い、マットを敷いたのですが、全然反応はありませんでした。
しまいには、マットレスの上でお漏らししていまい、残念な思いをする羽目に・・・。
しかし時代はSNSの時代。
早速ググることにしました。
すると、一発目に出てきたのは、猫を飼っている方なら当然ご存知の砂トイレです。
早速ペットショップで購入し、設置してみました。
すると、躾も何もしていないのに、すんなり砂のところに移動し、何事もなかったかのように用を済ませ、「シャッ、シャッ」と隠して終了。
こんなにすんなりいくものなのだろうか・・・と唖然としてしまいました。
猫の習性なんでしょうか、やはり砂を置けば分かるものなんだなぁと感心してしまいました。
犬の場合は、トイレの躾がものすごく大変でした。
彼らはマーキングをする習性もあるので、うまくいかないとマットレスやフローリングの上で、お漏らししてしまいます。
しかし猫の場合は、砂の上でしか基本しないので、トイレの躾が驚くほど楽でした。
猫の習性の1つ「爪研ぎ」で家具が無残な姿に・・・
案外、猫もいいかもと思い始めた頃、子猫ちゃんが事件を起こします。
ある日家に帰ってきたら、床に敷いたマット、そしてソファーが穴だらけに・・・!
そう犯人は、子猫ちゃんだったのです。
猫は、爪を研ぐ習性があったことを、その時初めて知ったんです。
至る所で爪を研ぎ、そのせいでマットやソファーが、穴だらけになることがあるそうです。
和室の部屋がある家では、障子なんかが、しばしばターゲットになるみたいです。
この時はかなりヘコみましたね。
でもこうして、なんやかんや一週間経つ頃には、どことなく愛着が湧いており、手放すことを躊躇う自分がいました。
一緒に生活することで「猫を飼いたい」と思うようになっていた
拾ってきた当初は、ものすごく警戒心が強かったこの子猫ちゃん。
お世話してみると、本当はすごく人懐っこい性格だったようです。
一度懐くと離れることはなく、どこに行く時もずっと後ろを付いてきます。
時には、帰ると玄関で、お出迎えしてくれることもありました。
猫が、こんなに人に懐く動物とは知りませんでした。
よく街中で見かける猫たちは、近づくとものすごい勢いで逃げて行くことが多かったです。
しかしこの子猫は、最近では初めて会った人ですら、自分から近づいていき、愛嬌を振りまくのです。
こうして私は、完全に自分の家で飼うことを決めました。
子猫につけた名前は「幸子」です。
”幸せ”を呼ぶ”子”であれ。
そういう思いでこの名前にしました。
今でもこの記事を書いてる中、太ももの上で幸せそうに寝てます( ̄∇ ̄)
以外な出会いでしたが、いい出会いだったなと思います。