保護されていた猫を引き取ってみた
我が家の猫は元捨て猫です。
2歳のときに、猫カフェ兼保護施設に捨てられたところを、保護されました。
人見知り・猫見知りで、猫カフェで暮らすのは困難と判断され、個人ボランティアのお家で出会いを待っていました。
私たちは昔、子猫を飼っていましたが、すぐに病気にかかってしまい、1歳になる前にお別れになりました。
そのため、次に飼う子は体の丈夫な子がいいと思い、成猫の今の子を家族に迎い入れました。
長期旅行も猫がいるために難しいという現状
その後、夫の仕事が変わり、休みが変則的になりました。
普段は休みがない代わりに、1週間まとまった休みが年に1回だけ取れる、というものです。
今までは、旅行に行ったとしても、2泊3日程度でした。
ハネムーンも、4泊6日でモルディブに行きました。
そのときは両親に家に来てもらい、猫の世話をしてもらいました。
しかし両親と我が家は、飛行機で通う距離で何度も頼めません。
義両親も同じです。
貴重な1週間をどのように過ごすか、大変悩みました。
夫は海外旅行に行きたがっていましたが、猫のことを考えると無理でした。
犬であれば、ペットホテルや友人に預けるなど方法はあるかもしれませんが、猫は人ではなく家に懐くと言います。
特に我が家の猫は人見知り・猫見知りだったため、知らない環境におかれたときのストレスは、他の猫よりも多いでしょう。
しかし年1回の休みです。
一生懸命働いている夫の希望を叶えてあげたいと思い、何かいい方法はないかと調べたところ、ペットシッターのサイトに辿り着きました。
ペットシッターを手頃な値段で利用してみることに・・・
私の利用したペットシッターは、交通費とペットシッター代、また駐車場がなければ、駐車料金がかかるというもので、ペットシッター代も時間制で細かく設けられていました。
我が家の猫の場合は、人見知りのため長い時間は必要なく、餌の交換とトイレの掃除のみをお願いしました。
30分コースで1500円でした。
同じ市内で交通費も少なく、値段もお手頃だったので、利用することに決めました。
まずは電話で予約し、打ち合わせの日程を決めました。
電話から1週間以内で日程が決まり、時間も融通が効きました。
打ち合わせでは、びっくりするほど細かく色々なことが聞かれました。
餌の量、時間(訪問してほしい時間)、普段食べる量、うんちやおしっこの回数。
そして、食器は洗うか(猫用の洗剤やスポンジはあるか)など、私たちと一緒に暮らしているときと極力同じようにお世話をしてくれます。
他にも、かかりつけの病院や病気になったときの対応、猫の性格や接し方なども話し合います。
猫の病気の中で一番心配なのが、腎臓系の病気だと思います。
猫は1日でもおしっこが出ないと、すぐに病院に連れて行かなければいけません。
我が家は、1週間使用できるペットシーツを使用していましたが、私の利用したペットシッターでは毎回ペットシーツを交換してくださり、毎日おしっこが出ているか確認していました。
また、これは特殊な例かもしれませんが、訪問初日に出してほしいゴミがあればお願いすることもできました。
最後に家の鍵を渡し、代金を払って打ち合わせを終了しました。
ペットシッターの方からの「写真」や「動画」のおかげで旅行も楽しめた
旅行中は、心配な気持ちでいっぱいでした。
おとなしい猫でゴミ箱を漁ったり、脱走を企てたり、異物を食べたりするような性格ではないのですが、何があるかわかりません。
カメラ付きの自動給餌器も使っていましたが、固定されたカメラに映るのは一部分のみで、めったにカメラには映りません。
自分たちの勝手で猫を飼い、旅行に行き、寂しい思いをさせていることへの罪悪感をとても感じました。
しかし飛行機に乗ってしまえば、もうあと戻りはできません。
あとはペットシッターを信じて、何事もないことを祈っていました。
訪問日は、写真付きのレポートを、メールで送ってもらうようにお願いしていました。
ただ、人見知りのため、隠れてしまって写真は難しいだろうなと思っていました。
しかしレポートには、可愛い写真が何枚が添付されており、ときには動画も付けてくださいました。
旅行先で愛猫の鳴き声を聞けるのは、とても嬉しかったです。
3日目には、ペットシッターに慣れた様子で撫でられてゴロゴロいったり、足にスリスリしている様子が動画で送られてきました。
また毎回、餌の減り具合やトイレの様子(おしっこの色や量、うんちの量など)も、細かくレポートに書かれていましたので、とても安心できました。
一度毛玉を吐いてしまいましたが、床の掃除もキレイにしてくださいました。
ペットシッターは安心してペットを見てもらえるサービス
帰国後の猫は、普段と比べると、甘えん坊で私たちを大歓迎してくれましたが、すぐにいつもの様子に戻りました。
旅行前後で、特に大きく変わったところはありませんでした。
帰国から数日後、鍵の返却のため再びペットシッターが訪問し、軽く玄関先でお話ししました。
内容は、旅行中の猫の話だったと思います。
ペットを飼うということは、とても責任が重いことでです。
私たちのように、不用意に長期旅行に行くなど、本来ならあってはならないことだと思います。
しかしこの先、どうしても家を空けなければならなくなったときなどに、安心して見てもらえるサービスがあることを知れたのは良かったと感じています。
人見知りの猫であっても、シッターは色々なペットのお世話の経験があり、とても慣れていらっしゃるので問題はありませんでした。