大型犬のフラットコーテットレトリバーという珍しい犬種
皆さんは、レトリバーと聞いて思い浮かべる犬種は何でしょうか。
おそらく多くの人が、ゴールデンレトリバーや、ラブラドールレトリバーを思い浮かべるのではないでしょうか。
そこで、私はこの二種に隠れて、ややマイナーとなっている、フラットコーテットレトリバーを飼った体験を記載したいと思います。
まず、この犬種を選ぶにあたり、家族みんなで話し合いました。
犬のサイズとしては、小型犬よりは、中型から大型がいいなという話になりました。
そこで、ペットショップに向かい、様々犬種を見た中で、フラットコーテットレトリバーに出会いました。
やはりレトリバーということで、大型の部類には入ります。
しかし我が家で飼っていた子は女の子で、大きめの柴犬より、更に一回り大きいというサイズ間でした。
一般に、犬の本を読んでも、ラブやゴールデンに比べて一回りは小さいようです。
また、毛の色にはブラックと茶色があります。
フラットコーテットレトリバーは人が大好きかまってちゃん
次に、飼いやすさです。
この犬種は、とにかく人が好きらしいです。
我が家の子も、人が大好きという子でした。
散歩に連れて出て、前からワンちゃんが歩いてくると、すかさず寄って行きます。
挨拶するのかなと思いきや、すかさず座り込んで、飼い主さんの方に尻尾をふりふりといった感じです。
この様な感じで人が好き好きなので、性格面で飼いにくい、といったことはないのではないでしょうか。
逆に、ワンちゃんにかまってあげる時間が、仕事帰りの夜中だけとか、週末だけという生活パターンの方は、この犬種はやめた方がいいと思います。
フラットコーテットレトリバーの室内飼いと散歩の頻度
また、最近は屋内飼いが主流になってきています。
この犬種についても、毛色が濃く、長毛種で暑さに強くはないので、我が家でも、室内飼いで昼間はエアコンをつけたまま、という飼い方をしていました。
次に日々の運動量ですが、やはり大型犬でそもそもレトリバーであるので、毎日の散歩は欠かせません。
朝晩が無理ならどちらかでもいいので、30分ほどは毎日欠かさず行うのが良いでしょう。
フラットコーテットレトリバーのしつけは「訓練学校」に丸投げ
次にしつけです。
レトリバーだけあり、ものすごく頭がいいです。
しかし、どれだけ頭がいい子でも、きちんとしつけをしてあげないと、勝手に言うことを聞くようにはなりません。
小型犬なら、無駄吠えさえなければ、多少のことには目を瞑れるかもしれません。
しかし、殊、大型の部類に入るこの犬種は、きちんとしつけていないと、成犬になった時の散歩が大変です。
引っ張る力が強いので、男性でしかも成人した方でないと、散歩が出来かねないという事態に。
そこで、我が家では、訓練学校に半年ほど預けていました。
一般に預けるのは、最もかわいい1歳前後になるので、その時期離れ離れになるのは、なんとも忍びなかったですが、これが大成功でした。
これは犬にしつけをするというのは、本を頼りに行うのは、至難の業だということを、ひしひしと感じたためです。
あの手の本に書いてあることに、間違いがあるということでありません。
しつけてワンちゃんのものにするには、一日がかりの練習、訓練を数カ月から一年単位で行う必要があるということです。
これはなかなか一般の家庭では、難しいのではないでしょうか。
無駄吠えでとか、噛み癖が治らないのでという理由で、犬を手放す飼い主も少なからずいます。
飼い主は、きちんとした、しつけをする責任があります。
しかし、素人がきちんとしつけるのは、大変だなとも思います。
そのためフラットに限らず、大型犬を飼うことを検討されている方は、訓練学校の利用というところまで視野に入れてみてください。
小型犬と比べても大型犬のほうが圧倒的「医療費」がかかる
次に、医療の観点から書いていきたいと思います。
まず、大型というだけで大変です。
餌も然りですが、投薬量も体重別に決定されるため、小型犬に比べて医療費が高騰します。
一般に、ワンちゃんに医療費がかかるポイントは、幼犬時と老犬時です。
我が家では、幼犬時にだけ動物用医療保険に加入していましたが、これが落とし穴でした。
我が家の子は、4歳ほどで緑内障にかかり、眼圧をコントロールするための、点眼剤投薬を一年以上行いました。
さらに、点眼ではコントロールできなくなったため、手術を行いました。
この一連の投薬が毎月1万円ほど、そこにきての手術費用です。
更に、ワンちゃんによっては、薬の副作用でさらなる投薬を要する場合があります。
逆に、薬でよくコントロールできてるので、このまま投薬で行きましょう、ということになるかもしれません。
この様に、保険の無いペットの治療というのは、ばかにならない額がかかるということを、肝に銘じておく必要があります。
どの犬も老犬になることでさらなる「医療費」がかかってしまう
また、老犬になった場合も然りです。
老衰なのかはたまた、ガンといった病気になってしまうのか、それはわかりませんが、いずれにしても終末期にもまた医療費がかかるということを、重々承知しておいてください。
これはペットを飼ったことある人あるあるですが、最後の一カ月で、全医療費の半分以上がかかると言っても過言ではありません。
我が家は最後がんになり、腎不全になり、排尿ができなくなりました。
そのため、毎日尿道カテーテルで、排尿させるというのが二週間半ほどかかり、一日二、三万円がかかりました。
否、何とか生きて欲しいとできることをやっていると、こうなりました。
やはり生命を飼うというのは、ゆりかごから墓場までです。
今回は不安をあおるような記事になってはしまいましたが、ぜひシビアなところもよく考えてみてください。
最後に、私はこの一連の経験を思い返しても、やっぱり飼ってよかったと思いますし、家族もまた次の子を飼いたいねと話しています。
よくよく考えた上での飼育なら、飼い主さんだけでなく、ワンちゃんも幸せなはずです。