犬の出産と、生まれてきた3匹の子犬たち
飼っているロングコートチワワの女の子が、スムースコートチワワの男の子との間に子供を妊娠し、出産をしました。
出産の様子には立ち会っていませんが、病院で生まれた子犬の顔を見た時は感動です。
愛犬も無事に退院する事ができて、出産を機に、我が家には二匹の親犬と三匹の子犬の、合計五匹の大家族になりました。
本来なら親犬が育児をするのですが、ロングコートチワワの女の子は、母乳が出ません。
そのため、病院で購入して来たミルクを、私達人間が与える事になりました。
生後1日程度の小さいチワワは、手のひらに乗せられるハムスターサイズの大きさで、とても小さくて可愛らしかったです。
子犬の体調管理
子犬たちは、小さな体なので、哺乳瓶でミルクを飲ませる事ができません。
結局、シリンジを新たに購入して、一匹ずつに飲ませました。
大変だったのが三匹いた事と、三時間置きにミルクを与える必要があった事です。
また、小さい体の為、体重がきちんと増えているのかも、日々計測をするように、病院で勧められました。
子犬達用の、計量器を購入して、毎日の体重の変化も、ノートに書き記していきました。
犬の子育て~母犬だけでなく父犬も育児に参加~
最初こそは、小さな段ボールを寝床にして、母犬と一緒に過ごさせていました。
徐々に慣れさせるために、就寝などの時間を除くと、リビングで子犬を放し飼いにして過ごさせていました。
驚いたのは、母犬よりも父犬の変化です。
母犬は子犬が悪さをしている際には、きちんと注意をし止めさせて、母親らしい姿を見る事ができました。
所が父犬は、何もしていないと思っていたものの、小さな糞の後始末や子犬達の耳掃除まで、自分にできる範囲の育児をしていたのです。
リビングに放し飼いにしていたので、本来ならフローリングにトイレをしてしまってもおかしくない状況です。
しかし、親犬達がしっかりとしつけをしていて、親としての自覚を持っていた事に、私も含めて家族も驚きました。
人間が、子犬の世話をしなければいけないと認識をしていましたが、ミルクの世話以外は、親犬達が育児を率先してくれたので、何も問題はありませんでした。
子犬はトイレのしつけは必要ない?親犬を見て育つ子犬たち
そして、何よりも凄いと思ったのが、トイレを覚えた事です。
生後三か月未満の段階で、トイレシートでトイレをする事を子犬達は覚えました。
本来なら人がしつけをして、徐々に覚えて行くのが、当たり前だと思っていました。
ただ、ブリーダーやペットショップで購入した場合と違い、親犬と共に生活をしているので、親犬の行動を見て成長をするようです。
親犬が、きちんとトイレシートでトイレを済ませているのを見て、ここがトイレをする場所だと覚えてくれたようです。
トイレに関しても、私達人間が何かを教える事が一切なく成長していきました。
その事を後日病院の先生に話してみた所、多頭飼いをしていると、先に住んでいる子を見て育つから、しつけをしやすいと教えてもらい納得です。
愛犬達の育児を三か月間、間近で見てきましたが、育児放棄をする犬もいる中で、チワワという小さい体でも、親として子育てをしている姿は、とても誇らしかったです。
ただし、三か月程度を過ぎて来ると、従来の雰囲気に親犬達も戻り、子犬よりも自分を構って欲しいと甘えてくる姿は、とても可愛らしくて良かったです。
子犬が3匹から1匹へ「大事に育てるためにも、引き取ってもらう勇気も大切」
我が家では五匹の犬を全て飼うには、年間を考えても厳しく、家族で話し合いをして、一匹の子犬だけを残して、残りの二匹は引き取り手を探しました。
正直、子犬達と離れ離れにさせてしまうのは、親犬の気持ちを考えると酷ではないかとも考えました。
それでも、より良い環境で健康で暮らして欲しいと考えて、知り合いに声を掛けてみました。
その結果、私の友人と母の友人が飼いたいと申し出てくれたので、知り合いに貰ってくれる人が居るのであればと、子犬達を譲る事に決めました。
それから一年が経過して、私の友人が元気に育った子犬を連れて、自宅に遊びに来てくれたのが印象に残っています。
一年振りの再会となる母犬と子犬でしたが、自分の子だとは分かっていないようでした。
喧嘩をする事はなく、仲良くしてくれている姿を見て涙が出そうになりました。
反対に父犬に関しては、遊びに来た子犬を怖がってしまい、ハウスから出て来なかったりと、面白い場面を見る事ができて良かったです。
生まれた子犬達は、母犬によく似たロングコートチワワの子、父犬によく似たスムースコートチワワの子、そしてロングとスムースの中間のチワワの子の三匹でした。
最初こそは、どの子を自宅に残すのかは苦渋の選択でした。
そんな中で選んだのは、ロングとスムースの中間の子です。
親犬の両方の要素を持ってくれているのが決め手でした。
ただ、友人達が他の子犬の貰い手となってくれた為、頻繁に写真や動画で成長を教えてくれるので、飼い主としては、新しい家でも元気に大事に育ててもらえているのが伝わり、凄く嬉しく思っています。