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【多頭飼い】子猫を引き取ったら先住猫(♂)がオカンになった!

先住猫のタローはとにかく甘えん坊の可愛い猫

 

昔猫を多頭飼いしていた時の、先住猫(♂)がオカンになっちゃった!という体験談です。

 

当時私は、ペット可の賃貸マンションで一人暮らしをしており、キジトラ猫(名前はタローで♂)を一匹飼ってました。

 

猫って犬と比べると、気ままって感じがしますけど、マンションの一室という狭い空間で、私とタローの二人っきりで生活していると、人間への依存度が高くなるんですよね。

 

唯一顔をあわせるのは私だけ、ご飯をくれるのも私だけ、撫でてくれるのも私だけという環境だと、結構猫って甘えん坊になるんです。

 

また一対一ということもあり、タローは聞き分けの良い優等生みたいな猫ちゃんでした。

 



先住猫と子猫の不思議な生活

 

そんなタローが2歳ぐらいになった頃、妹が子猫を拾ってきたんです。

拾ってきたのは3匹で、全部捨て猫でした。

 

同じダンボール箱にはいっていた事から、全部兄弟なんでしょう。

最初は悩みました。

 

一応借りてる物件は、ペット可なので問題はないですし、すでに猫を飼ってるので、猫を飼うノウハウがないわけでもありません。

 

猫用トイレと餌皿を一匹ずつに与えたいので、その分の追加購入をするだけ。

でも猫って、先住猫との関係も重要なんですよね。

 

ただこれは幸いにも大丈夫でした。

 

子猫達がもう少し大人だったら、タローと揉めたのかもしれませんが、子猫過ぎて、猫同士のマナーすら理解してないのが丁度良かった。

 

タローがフーっと威嚇しても、子猫にはまったく通じません。

 

オジチャン何してるの~?

遊んで~って感じで、子猫はタローに纏わりついていきます。

 

ほんと、子猫って怖いもの知らずです。

ただ子猫達のアプローチにより、タローも子猫達にすぐ慣れました。

 

ということで、先住猫のタロー+子猫3匹の計4匹の猫と私とで、生活が始まりました。

 

 

子猫には母猫が必要

 

一見普通に生活してるかのように見えたのですが、問題が発生しました。

 

子猫達がもう少し大きかったら、母猫離れしてたのでしょうが、子猫達は母猫のおっぱいを欲しがるような幼さです。

 

拾ってきたので、生後どれぐらいかを正確には把握してませんけど、恐らく一ヶ月以内でしょう。

 

私も普通にキャットフードを与えるのではなく、離乳食を作ってあげてました。

まあそれぐらい、幼い子猫にとって母猫は必須みたいなものです。

 

単純に母乳を飲ませたり甘やかす等だけでなく、教育とかもしたりしますからね。

爪を立てないように、手加減を覚えさせたりとか・・・。

 

でもこの子猫達には母猫はいません。

そこで子猫達の矛先が向いたのは、先住猫のタローでした。

 

でもタローは♂であって♀ではありません。

もちろん子育て経験はありません。

 

というかタロー自体まだ2歳なので、タローもまだまだ遊びたい盛りです。

子猫をみれるような大人ではありません。

 

それに猫って、子育ては♀の役割なんですよね。

同じ猫科のライオン♂は、♀と交尾する為に子供を殺したりもします。

 

また猫でも、母猫から雌猫へと覚醒させる為に、子猫を毛嫌いする父猫もいるようです。

 

このように、猫の♂って子育てには向いてない場合が多いですし、タロー自身も遊びたい盛りのヤンチャ猫。

 

子猫に擦り寄ってこられても、最初は迷惑そうに逃げてました。

 



先住猫タロー♂にも母性があった?

 

なんとかしてやりたいな~と思いつつも私は人間ですし、日中は私も仕事で自宅を留守にしてるので、どうにも出来ません。

 

タローに悪いな~と思いながらも放置でした。

 

こんな感じでタローに子猫を任せていたら、タローが子猫達から逃げなくなったんです。

 

以前だったら、子猫達の来れないような高い場所へと移動していたのに、普通に床の上でゴロゴロ。

 

タローがゴロゴロしてると、子猫達が集まってきて、タローのオッパイを吸いにいきます。

 

もちろんタローは♂なので、オッパイなんて出ません。

でも子猫達は、一心不乱にタローのオッパイを吸い続けます。

 

そんな子猫達を見て、何か感じるものがあったんでしょう。

タロー(♂)がオカンへと変身しました。

 

まずオッパイを好きなだけ子猫達に吸わせてあげます。

無抵抗で・・・。

 

次に遊びの主役を、子猫達に譲りました。

タローはまだ2歳ですし、遊びたい盛りのヤンチャ猫さんでした。

 

猫ジャラシが大好きだったんですが、子猫達に譲って、子猫達の遊んでる姿を見つめてるんです。

 

私達人間で例えるなら、母親が子供を公園に連れていき、公園で遊んでる子供を見守るっていうシーンがありますよね。

 

あれの猫バージョンとでもいいましょうか。

また子猫達が本気の喧嘩をしてると、タローは仲裁に入り、タローが子猫達をかむんです。

 

痛みを教えてる事で、甘噛みを覚えさせるってありますよね。

あれをタローは実行してました。

♂なのに!

 

あと、ご飯も譲るようになりましたね。

 

一応子猫3匹分とタローの分とで餌皿は4つ用意し、一匹一皿ずつ行き渡るようにはしてあります。

 

でもタローは、子猫達が食事を終えるまで食べないんです。

自分よりも子猫達に食べさせてあげて!って感じなんですよね。

 

子猫達が来る前は普通のヤンチャ猫だったのに、面倒を見てるうちにずいぶんと大人になっちゃいました。

 

タローのおかげで子猫達も無事に成長し、成猫へ。

でもタローの精神はオカンのままです。

 

タローの負担が大きかったかな?

悪い事したな~と今では少し反省してます。