シベリアンハスキーというオオカミに近い犬
私は小学3年生の頃に、シベリアンハスキーの子犬を実家で迎え入れました。
母の友人が、元々シベリアンハスキーをオスとメスの二匹飼っていて、子犬を何匹か生んだので、その中の一匹をもらうことにしたんです。
たくさんいる子犬の中から、どれをもらおうかと、私も当時母に連れられて行きました。
庭で数匹の、シベリアンハスキーの子犬が駆け回っているのを見て、すごくかわいいなと思いました。
シベリアンハスキーはオオカミ犬と言われています。
性格がきつくて、こわいイメージはありましたが、たくさんいる子犬の中には、ボーっとしていて穏やかそうな子もいたのです。
本当はその大人しい子犬が良かったんですが、母が元気な子のほうがいいといって、活発に走り回っているメスの子犬をもらうことになりました。
さっそく家に連れて帰り、子犬なので部屋の中で飼うことになったんです。
その子犬はとてもヤンチャで、部屋の中で駆け回り、私と妹のお尻を追いかけて、時々噛んでくるほどの暴れっぷりでした。
子犬の頃から性格がきつくて、頭を撫でようとすると噛もうとしてきます。
やはり、オオカミ犬なんだなと実感しました。
子犬の頃からヤンチャでしたが、だんだん大きくなってきて、大人になってもそのヤンチャぶりは変わりませんでした。
子供のうちからのシベリアンハスキーの散歩は控えるべき
シベリアンハスキーは力がとても強いので、子供では散歩をすることができず、母か父がいつも散歩をしていました。
高校生くらいになると、もう私でも散歩できるかもと思って、挑戦してみました。
その時、なんと散歩中にリードがはずれてしまって、愛犬が逃げてしまったことがあったんです。
力が強く、足も速いので、すぐに見失ってしまいとても焦りました。
周りには誰もいなくて私一人だけだったので、すぐに家に帰って母に報告をしたのです。
もしも、放し飼いになった愛犬が、誰かに噛みついてしまったらとても大変です。
焦りと不安を感じていましたが、なんとか母が見つけて元に戻ってきました。
あの時は本当に怖い思いをしました。
シベリアンハスキーの愛犬は、大人になってからも、決して頭を撫でさせてくれません。
撫でようとすると、鼻のあたりにシワを寄せて、うーっとうなり声をあげます。
そのため、友達が遊びに来たり、誰かお客様が来たりした時には、犬に触れないように注意をしなくてはいけません。
シベリアンハスキーと雑種犬を比べてみた
実は、シベリアンハスキーを飼う前は、雑種犬を飼っていました。
比べてみると、やはり犬種によって性格は違うのかもしれないと思いました。
もちろん、個体差はあると思いますが、雑種犬は穏やかで、子供だった私でも楽々に散歩をすることができたんです。
一方で、シベリアンハスキーは、力が強くて、どちらかというと狂暴な部類に入ります。
散歩をする時にも、大人がリードをしっかりと握っていないと、引きずられてしまうほどです。
とはいえ、とても意外なのですが、体が弱いのはシベリアンハスキーの方でした。
雑種犬は、15年以上生きていた気がしますが、シベリアンハスキーは10年しか生きられませんでした。
雑種犬は老犬になると、力が弱くなったり目や耳の機能が衰えてきたりはするのですが、病気はせずに最後は老衰で亡くなったのです。
一方で、シベリアンハスキーはある時に病気にかかってしまい、病院へ通っていました。
何の病気かは、子供だった私にはわからなかったのですが、死ぬ間際はとても苦しそうに鳴いていたんです。
雑種犬は体が丈夫ですが、シベリアンハスキーなどの血統書付きの犬は、体が弱い傾向にあると思います。
だから、もし、血統書付きの犬を飼うのなら、健康管理にものすごく気を使った方がいいのかなと感じました。
シベリアンハスキーは「怖い」部分もあるけれど「可愛い」部分も勿論ある
雑種とシベリアンハスキーを両方飼ってみて、もちろん両者ともとてもかわいかったのですが、やはりシベリアンハスキーを飼うのなら、ほかのかわいらしい犬よりも覚悟がいると思います。
なぜなら、力が強くて気も強いので、散歩をするのも大変ですし、どちらかといえばよく吠える方です。
体も大きく、それでいて、運動量が必要になるので、わりと広めの庭がないと、シベリアンハスキーがストレスを感じてしまいます。
そして、当然のことですが、散歩はマメに行った方がいいです。
特にシベリアンハスキーは、運動量が多いので、長い距離を散歩してあげるのがよいと思います。
もちろん、個体差があるので、おっとりしていて静かなシベリアンハスキーもいるでしょう。
10年ほど飼っていて、振り返ってみると、シベリアンハスキーを飼ってよかったと思っています。
性格がきつくて頭を撫でさせてくれませんでしたが、私が近づくとお腹の裏を見せて撫でて撫でて、とアピールしてくるところがとてもかわいかったです。
しかも、お腹を撫で終わった後にその場から離れようとすると、足とか腰に飛びついてきて、「行かないで~」と言わんばかりに阻止します。
とてもかわいらしい一面があったので、たとえ怖い部分があったとしても、一緒に過ごした時間はとても楽しかったです。