チンチラシルバーの男の子と女の子性格
今年21歳で、この世を去った我が家の愛猫ルイ君は、絹のようなゴージャスな被毛が特徴の、チンチラシルバーの男の子です。
生後3か月の時に、知り合いの家で生まれた子を譲り受けました。
性格は、人懐っこく明るいお調子者でした。
家族以外の人にも気軽に抱っこされ、家の敷地に車が入って来ると、門までわざわざお出迎えに行くような子です。
愛嬌を振りまき、お客様にもとてもかわいがって頂きました。
以前飼っていた、メスのチンチラシルバーはお転婆で気位の高い子でしたから、ルイ君のフレンドリーさにびっくりしました。
個体差が有るでしょうが、オスとメスでは性格の違いが有るんだな、とどちらも飼育してみて感じています。
チンチラシルバーはわんぱくで外が大好き
チンチラは、家の中で飼っていましたが、外にも出ていました。
毎日ブラッシングをすれば、被毛の美しさが保てるのですが、ルイ君の場合はそうはいきませんでした。
我が家は田舎の山奥で、家の鍵をほぼかけずに暮らせるような場所に位置しており、猫も人も出入り自由です。
とてもわんぱくで、お外遊びが大好きなルイ君は、毎日夕方になると、自分でお風呂場の小窓を開けて山へ繰り出します。
一晩中山を駆け回り、ネズミやヘビをハンティングして楽しんでいたようです。
友人には「こんな高級な猫を外に出すなんて」と笑われていましたが、ルイ君の外出を止める事が出来ませんでした。
猫としての本能の『狩り』にぎょっとすることも・・・
家の中でも、ワイルドさを発揮しました。
屋根裏に棲み付いたネズミの一家を、一晩で仕留め、玄関の土間にずらりと並べることもありました。
さすがに、これにはぎょっとしましたね。
今でも、ワオワオと鳴いて、得意げにしているルイ君の姿が忘れられません。
チンチラシルバーを外に出すことのデメリット
室内飼いが基本のチンチラシルバーを、外に出すとどういう事が起きるかと言うと、チャームポイントの被毛が台無しになります。
野山で遊んだ結果、体中落ち葉や小枝を引っ付けてくるのです。
美しく白い絹毛が、一晩でモップのようになってしまいます。
雨上がりの日に、外出した時が一番大変でした。
被毛に水分が付くと、見る間に絡んで、大きな毛玉が出来てしまうのです。
そうなるとお風呂が大嫌いなルイ君を、シャンプーをしたり、或いは毛玉をハサミでカットしなければいけないので大変でした。
お風呂嫌いな猫には『洗濯ネット』が効果抜群
お風呂に入れる時には、性格が豹変し凶暴になってしまうので、予め落ち葉や小枝・毛玉などを取り除き、大きめの洗濯ネットに入れ入浴させました。
洗濯ネットの効果は、ルイ君には絶大でした。
あれだけシャーシャー怒りまくっていた子が、落ち着いてシャンプーさせてくれます。
大嫌いな爪切りは、洗濯ネットの穴から爪を出して、パチンと切れば大丈夫です!
お互い慌てることなくお手入れ出来ますし、獣医さんへ通院する時も使えるので、洗濯ネットは我が家の必須アイテムです。
チンチラシルバーの病気と寿命
ルイ君は、とても体が丈夫な子です。
7歳の頃に、一度だけ尿路結石にかかってしまい入院しましたが、それ以降は元気に暮らしていました。
晩年、甲状腺の病気に罹り、常に興奮状態で次第に痩せてしまいました。
外出せず一晩中鳴き続けるので、最初認知症にでもなったのかと心配しましたが、獣医さんに相談し専用の療法食を頂いてからは、少し落ち着きました。
歯周病で、数本歯が抜けてしまっても、大好きな猫缶と猫用チーズも食べていたので、猫的には満足感が有ったと思います。
病気の影響で、お腹が緩くなっていましたが、最後まで自力でトイレに行ってくれました。
そんな親孝行なルイ君は、ゴールデンウィーク初日に眠るように天国へ逝きました。
たまたま姉家族も遊びに来ていた日だったので、家族みんなでお葬式をして見送ることが出来ました。
21年もの長きに渡り、我が家のアイドルとして楽しませてくれた、ルイ君らしい賑やかなお葬式でした。
猫の介護は精神的に大変でしたが、今となっては、ルイ君の最期をしっかり看取る事が出来たので悔いは有りません。
でも、ルイ君が居ない生活にまだ馴染めず、あの子の定位置だった椅子や窓辺の座布団をそのままにしています。
またいつか天国で再会できると信じ、メソメソしないように過ごしています。