子猫のアビシニアン
猫を飼うには、子猫のうちから飼うことが断然おすすめです。
もちろん小さいうちから飼うことは、成長するにしたがい愛着が深まります。
それは、人間側からだけではないようにも感じます。
猫からしても、飼い主のいるこの家が自分の住みかである、と感じていたと私は信じています。
我が家にいた猫は、生後まもなくして私の家に来ました。
アビシニアンという種類の猫です。
アビシニアンは感情豊かな猫
子猫はそれはそれは愛くるしくて、可愛がりすぎるくらい可愛がりました。
猫じゃらしで、猫か私が疲れるまで遊んだり、寝る時も一緒でした。
ですが我が家の猫は、ほかの猫と会ったことがありません。
今となってみれば謎ですが、自分を人間と同等もしくは、それ以上だと思っていたようにも思えます。
例えば、猫が一歳を迎えたころに、いたずらをしたため私が怒ったところ、座っている私の背中を猫パンチをして逃げていきました。
一瞬何が起こったかよくわかりませんでしたが、振り返れば猫が物陰から目をらんらんとさせて、こちらを見ていました。
感情が非常に豊かであることを確信しました。
アビシニアンは賢い猫?
そして二歳を迎えたころです。
相も変わらずいたずらをし続けたので、何度か一つの部屋に閉じ込めておくことが多くなりました。
初めはニャンニャンと大声で鳴いていましたが、ある日「ガチャン」と音がしました。
思わず振り返ると、猫が閉じ込めたはずの扉の陰からこちらを見ています。
猫は、レバー式のドアノブを自力で開けたのです。
人の行動に非常に興味があり、常に私の動きを見ていたのでしょう。
学習したのです。
またこれには、私も味をしめました。
猫は、その時はレバーを引いてドアを押せば、開くということを学習しただけでした。
もしかしたらレバーを引き、ドアも手前に引けば、両サイドから開けられることを、学習させることが出来るのではないかと思ったのです。
案の定、猫にドアノブを持たせ、手前に引かせることを三回ほど繰り返しました。
すると、簡単に覚えてしまいました。
猫を子猫から飼う理由とは?
なぜ猫を飼うのに、子猫から飼うことをおすすめしたかというと、子猫は何にでも関心があります。
虫の歩くところから、鳥が羽ばたくところ、そして最も身近にいる人間に対しても。
小さいうちから、人間の行動を見ていると、人間に関しての興味が強くなるのでしょう。
もちろん、個体差や性格はあるかと思います。
また猫の種類によっても、人間に従順であったり甘えんぼうであったり、ドライに接してくる猫もいます。
私が一緒に暮らしたアビシニアンという種類は、人間に懐きやすかったのか、頭は良いように感じました。
猫を飼う上で大切なことは「信頼関係」を築くこと
ドアを開けるようになったその後は、おやつを交換条件として、芸をたくさん覚えました。
お手やハイタッチ、呼んだ場所にジャンプして来させるなど・・・。
クルクルと回転させたりと、とても楽しい毎日でした。
ですが、相手も気まぐれな猫なので、、おやつは必須というずるさはありました。
しかし猫を飼うには、何かしらの根気は必要ありません。
一度猫が嫌と思ってしまったら、芸を覚えるどころか、信頼関係も結ばれずお互い楽しくはないでしょう。
なので信頼関係を強く結び、その後猫の性格等に合わせた、生活を送るのがベストといえるでしょう。
もし子猫から飼うことが出来て、その猫が好奇心旺盛なら一緒に技を磨き、芸を覚えるチャンスは広がるでしょう。
しかし、我が家では猫を歴代十匹以上飼いましたが、あそこまで賢い猫はいませんでした。
そして唯一その猫だけが子猫から飼い、家に永住した猫でした。
なんにせよ、猫と共に生きることは楽しいです。
振り回されているところも否定は出来ませんが、それでも長く一緒にいれば、まさしく家族になっていきます。
ぜひ子猫から飼ってみてください。
そして長い時間を共にしてほしいです。
愛着のわきかたがまったく違うと言えるでしょう。