犬や猫を飼ってみた体験談をご用意しております

10歳のトイプードルの里親になるというドキドキの体験

トイプードルとの出会い

 

過去に犬を飼ったことはあるのですが、最後の老衰、そして死に際を見て、あまりにもつらく、もう犬は飼えないという気持ちになっていました。

 

そんなところに、友人からメールがあり、実は海外に行くことになったので、その間犬を預かってくれないか、という相談を持ちかけられました。

 

犬はかわいいし大好きですが、お世話をすることの大変さは十分にわかったので、無理と断りました。

 

ですがその友人は諦めず、とにかく我が家に来て欲しい。

ちょっと渡したいものもあるということで、訪問することになりました。

 

そしてその家の中に入ったときにびっくりしたのが、以前私が飼っていた犬そっくりなのです。

黒のトイプードルで、体つきも、そして犬の雰囲気もよく似ていて、しかもとても人懐こい。

 

そしてその時に、友人の奥さんから、私たちがオーナーですので、犬にかかる費用は全部持つので、いない間お世話をお願いできないかと再度お願いされてしまいました。

 

断り切れない思いと、以前の愛犬にそっくりというものあって、受け入れることにしました。

そしてここから実質里親としての始まりです。

 

我が家にやってきたトイプードルのチャコ

 

最後のお別れをして、自分の車に愛犬のチャコを助手席の妻の膝に抱えるようにして車が走り出すと、チャコはとっても寂しそうにして、クーンクーンと泣いていました。

 

自宅まで1時間くらいあるのですが、その間ずーっとその声を上げており、状況がはっきりとわかっているようでした。

 

私としてもそれはつらい時間でしたが、自宅に到着して、家の前の公園に下ろすと、吹っ切れたようにおしっこ、そしてうんちまでして、すっきりしたのか、元気よく家の玄関まで走ってくれました。

 

そして家の中に招き入れると、最初はやや緊張していましたが、一通り臭いをかいで、わかったという感じで、あとは自分の家のようにリラックスしてくれました。

 

しばらくこの傷はチャコにとっては癒えないのかなという思いでしたが、食事の時も足に飛びついてくるし、夜はベッドの上に乗ってきて仲良く一緒に寝ることまでして、この犬は誰とも仲良くできる犬だと思いました。

 



老犬でも元気いっぱいのチャコ

 

朝は7時、そして夕方は6時を散歩の時間と決めて、目の前にある公園で遊ばせることにしました。

 

もう10歳で老犬の仲間入りくらいの年齢なのに、本当に元気いっぱいで、安全性を確認して、時々リードを離すと、もの凄い勢いで走り始めます。

 

そのスピードが素晴らしくて、このトイプードルは凄いと感心しています。

そして時々、海外に行ってしまった友人のところに動画を送るようにして連絡を取り続けています。

 

最初の1年は本当に楽しくて、チャコが我が家を本当に明るくしてくれました。

 

ですがやはり老齢には逆らえない現実があり、最近では散歩は相変わらず大好きですが、あまり遠くには行きたがらなくなってしまいました。

 

以前ならばもっと遠くに行きたいと、ぐいぐい引っ張ったのが、今では全くそのようなことをしません。

 

それに少しずつ頭のあたりの毛がグレー系に変わりつつあり、確実に年老いているという感じていますが、それは仕方がないことです。

 

ちょっとおバカなチャコ

 

このチャコですが、正直なところあまり頭は良くないのかなと思うところがあります。

 

以前に遊びに来た友人が再び遊びに来たのに、初めて会うかのような反応をしたり、近所の人たちと会っても、あまり反応しないのです。

 

犬は一度会った相手を忘れないところがある、と言われることがありますが、この犬に関してはあまりそのような部分がないようです。

 

でもそれが幸いしたのか、今はこの家が自分の家という認識しかないようで、以前10年ほど一緒に生活した家のことは、思い出すことがないような雰囲気がして、今を楽しんでくれています。

 

時々草を食べてしまったり、その草を食べたあとは下痢をしたりすることがあります。

また、最近はおしっこを我慢できなくなり、夕方家に帰ると、家の中でおしっこをしてしまうことも起きるようになりました。

 

それにもっと大変なのは、朝起きるとベッドが濡れていることがあるということです。

おしっこをしてしまっているのです。

 

交換したばかりのシーツがまた汚れてしまい、さすがにこれには参りました。

 

それで、夜寝る前にもおしっこをさせるようにしたら、ベッドでのおしっこはなくなりましたが、それでもフロアーでのおしっこは、今でも時々やってしまっています。

 



以前のトイプードルと今のトイプードル

 

自分たちの年齢よりもはるかに進む愛犬チャコは、現在12歳になり、もう少しで13歳になろうとしています。

 

とりあえず預かったトイプードルのお世話をなんとか果たすことができていますし、自分たちに懐いてくれたこと、そして我が家をとても明るくしてくれていること、癒されること、チャコに救われている部分がたくさんあります。

 

友人はしばらく日本には戻ってこれないようなので、これからも私たち夫婦とチャコとの暮らしは続きそうです。

 

以前の育てていたトイプードルと、友人から預かったトイプードル。

外見こそそっくりですが、性格は随分違います。

 

でもこの犬はとっても性格が良くて優しくて穏やかで、物分かりがよく、とげがない本当に良い犬です。

 

すっかり気に入って、いつもチャコのことを考えて生活を楽しんでいます。